繊維ニュース

ZERO-TEX 国内外で販路開拓

2026年05月25日 (月曜日)

 全天候型機能素材ブランドを展開するカイタックグループのZERO―TEX(ゼロテックス、東京都目黒区)は国内外での販路開拓に力を入れている。国内では営業活動に加え、服飾専門学校との協業など、さまざまな仕掛けを打ち出す。海外では展示会に積極参加し発信。ベトナムの現地法人を軸に販路を広げる。

 同社は、ストレスゼロの快適性と環境負荷ゼロの持続可能性を備えた機能生地を展開。通気性や透湿性、撥水(はっすい)、防汚性など、使用シーンやアイテムで異なる生地をラインアップする。カイタックグループが取り組む、不要衣類を生地などへ再生する「ムダゼロプロジェクト」で再生した糸や、二酸化炭素由来のポリエステル使いなど、環境にも配慮する。

 国内ではブランドとのコラボレーションも予定するなど、徐々に販路が広がってきた。認知向上などに向け、さまざまな仕掛けも打つ。このほど、文化服装学院(東京都渋谷区)の卒業作品の材料として、素材を提供した。学生が環境問題に意識を向けるきっかけも作る。

 海外向けでは、中国の「インターテキスタイル上海」(インテキ上海)に継続出展するほか、昨年は中東地域最大級のBtoBファッション展示会「ドバイインターナショナルアパレル&テキスタイルフェア」、先月にはベトナムの「サイゴンテックス&サイゴンファブリック2026」に出展し訴求した。

 「機能素材にフォーカスした展示会の方が深く商談できるのでは」(大倉伸治取締役営業部長)との考えから、今後はインテキ上海ではなく、機能素材の国際展「パフォーマンスデイズ」に出展する予定だ。

 海外開拓において、今後はカイタックグループのベトナム法人、カイタックノースベトナム(CNV)を活用する。検品業務が主力だったCNVにスタッフを置き、販売機能を持たせた。大倉氏は「国内は国内で、海外はCNVですべてやり切る形に持っていきたい」と話す。

 海外認知度の向上も図る。東南アジア大手の電子商取引(EC)モール「ショッピー」にゼロテックス素材使いの製品を出品しており、台湾などで認知を高める。