先進課題への回答 テクテキスタイル&テックスプロセス2026①
2026年05月25日 (月曜日)
高機能アパレルに焦点
世界最大級の国際産業用繊維・不織布見本市「テクテキスタイル2026」と国際縫製機器・技術見本市「テックスプロセス2026」が4月21~24日にドイツ・フランクフルトで開催された。産業用繊維のトレンドをリードする展示会として今回も先進的な課題に対するさまざまな回答とソリューションが提案された。
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テクテキスタイルには今回も49カ国から約1700社が出展し、テックスプロセスにも約200社が出展した。会期中、112カ国から3万6千人以上の来場者を集めるなど、両展示会が重要な国際的プラットフォームであることを裏付けたと言えよう。
海外法人を通じての出展も含めて日本からは、テクテキスタイルにアキレス、旭化成アドバンス、萩原工業、日本グラスファイバー工業、住友化学、帝人フロンティア、東レ、クラレ、カネカ、YKKなどが、テックスプロセスにはバルダン、貝印、ハッピージャパン、タジマ工業、ヤマトミシン製造、ブラザー工業、JUKI、PEGASUS、セイコーエプソンなどが出展した。
展示会の作業服、防護服、軍服、アウトドア・スポーツウエアなどに向けた機能性テキスタイルを紹介する「パフォーマンスアパレルズ・オン・ステージ」を拡充した。ランウエーショーも実施し、約130の出展者が防護、温度調整、断熱、冷却などさまざまな機能性テキスタイルを披露するなど高機能アパレルに焦点を当てたテーマ設定がなされている。
テクテキスタイルが高機能アパレルに焦点を当てたことで、この分野の出展者は2024年の前回展から倍増した。世界的にセキュリティーや防衛・市民保護分野への投資が増加していることも背景にある。これを受けてテックスプロセスでも高機能アパレルに対応した加工技術の提案が増加した。
前回展では人工知能(AI)などを主要テーマに掲げたが、やや上滑った印象だっただけに今回の実践的なテーマ設定には出展者からの評価も高かった。
また、化石燃料への依存度を低減するソリューションも大きなテーマとなった。バイオ由来原料やリサイクル原料への注目が一段と高まっている。このため持続可能な素材ソリューションに焦点を当てた「ネイチャーパフォーマンス」ラベルも用意し、対応する素材やソリューションを提案する出展者のブースに掲示するなど工夫が凝らされていた。
展示会を運営するメッセ・フランクフルトの繊維・繊維加工技術担当バイスプレジデントであるオラフ・シュミット氏は「テクテキスタイルとテックスプロセスでの予期せぬ出会いが新たな市場へのアクセスを開拓し、イノベーションを推進する」と自信をのぞかせた。ドイツ工業連盟(VDMA)繊維・繊維加工・生地・皮革部会のマネージングディレクター、エルガー・シュトラウブ氏も「最新の開発成果がテックスプロセスで披露されている」と強調した。





