先進課題への回答 テクテキスタイル&テックスプロセス2026③
2026年05月27日 (水曜日)
日本企業もアパレル重視
今回の「テクテキスタイル」が高機能アパレルに重点を置いた展示会コンセプトとなったことで、アパレル分野に向けた対案に力が入った。
展示会を運営するメッセ・フランクフルトによると、今回のテクテキスタイルではパフォーマンスアパレルテキスタイル部門の出展社数が前回展から倍増した。セキュリティー・防衛・市民保護などの分野への投資が増加していることからハイレベルな規格に準拠したテキスタイルと加工技術への需要が高まる。
また、スポーツ・アウトドア向けの高機能テキスタイルを探索する場としてもテクテキスタイルの存在感が高まっているようだ。こうした動きを受けて日本の企業も積極的な提案を進めた。
例えば東レはトーレ・テキスタイルズ・ヨーロッパ、トーレ・インターナショナル・ヨーロッパ、トーレ・フロロファイバーズ〈アメリカ〉、トーレ・アドバンスド・マテリアルズ・コリアで共同ブースを構えたが、このうちトーレ・テキスタイルズ・ヨーロッパの機能性衣料用テキスタイルに関しては別ブースで出展し、産業用と衣料用いずれでも存在感を発揮する展示戦略を採った。
グループ会社のテイジン・アラミド、ジーグラーと共同でブースを構えた帝人フロンティアは、アウトドアウエアやザック向けに提案する高強力軽量生地「テクノホーススティール」や中空8フィン断面ポリエスエル繊維による中わた用シート「サーモフロント」、中空8フィン断面ポリエステル短繊維中わた材「オクタエア」などを提案した。新たに開発したスエードタイプ人工皮革「トリデオーラ」も披露し、雑貨や家具用途への投入を進める。
旭化成アドバンスは初出展。ポリエステルスパンボンド不織布や耐炎繊維「ラスタン」、キュプラ長繊維不織布「ベンリーゼ」のスリット糸「ベンブリーズ」、人工皮革「ディナミカ」のスリット糸などを提案し、衣料用途からの関心が高かった。
クラレは難燃ビニロンを衣料用途に向けて重点提案。日本での実績を生かし、欧米の難燃素材市場でのシェア獲得を目指す。高強力ポリアリレート繊維「ベクトラン」も細繊度タイプや鞘部分に可染素材を配置した芯鞘タイプで、スポーツ・アウトドアなどの衣料・雑貨用途での採用拡大を狙う。
カネカはMNインターファッションと連携し、難燃タイプのモダクリル繊維「プロテックス」の衣料向け生地を豊富に紹介した。アンチモンフリータイプ「プロテックス―F」「プロテックス―SI」を重点提案した。





