ごえんぼう
2026年06月03日 (水曜日)
5月に集中した上場企業の2026年3月期決算発表。27年3月期の業績計画では、緊迫化する中東情勢の影響をどのように反映するかで対応が分かれた▼繊維関連企業でも影響を可能な限り業績に盛り込んだ企業、現時点で盛り込まなかった企業、業績予想が困難として計画そのものを示さなかった企業が混在し、中東リスクの見通しづらさを改めて浮き彫りにした▼近代資本主義では、リスクは予測・制御可能なものとして考えられてきた面がある。「リスクは防止できるという―つまり計算可能であるという―楽観主義である」(ジャン=ピエール・デュピュイ著『ありえないことが現実になるとき―賢明な破局論にむけて』)▼そのリスク概念がもはや通用しない世界になっているようにも感じる。“まさか”に備える危機的時代の対応。楽観視し過ぎず、予測しきれないことが起こり得るかもしれないとの認識を持って臨む必要がある。





