帝人フロンティア 複合かさ高立毛構造体開発
2026年06月03日 (水曜日)
帝人フロンティアは、特殊な立毛構造を持つ「ヌヴォレア」を開発した。ダブルラッセル生地を半裁して粒状の構造を作り、保温性と通気性、汗処理の並立を実現した。顧客の興味を引くような新鮮味のある外観も特徴の一つ。27秋冬物からスポーツ・アウトドア市場に投入する。
新開発品は、地組織部に低捲縮(けんしゅく)糸を、中間結節部にかさ高捲縮糸を使ったダブルラッセル生地をベースとする。中間結節部の糸を切ることで均一で空気を多く含んだ粒状の立毛構造を作り、機能性、ウオームタッチ、エアリーな外観の表現を可能にした。
立毛構造体は、高捲縮で均一なため物性が安定し、着用耐久性につながる。環境配慮にも目を向けており、再生ポリエステル原料が使用できる。起毛ではないため繊維の抜け落ちが少なく、海洋マイクロプラスチックの発生を抑制する。
これまで生地の立毛部に中空8フィン断面糸を使った商品を展開してきたが、保温性と蒸れ抑制の両立に問題があり、風合いや外観などからファッション分野への展開に制限があるといった課題が残っていた。新素材はこれらの問題点・課題点を解決した。
国内外のスポーツ・アウトドア、アスレアパレル向けを中心に27秋冬物から販売を開始し、2027年度は年間5万㍍の販売を計画している。カジュアルやファッションなどの一般衣料分野にも用途を広げ、29年度には同25万㍍の販売を目指す。
ヌヴォレアは、今日2日まで東京都中央区のプラザマームで開催中の「27秋冬スポーツウェア素材展示会」で、軽量保温の「オクタCPCP」「サーモフライ」、汗処理機能に優れる「カラットX」などとともに訴求している。大阪展は、11、12日に本社で開催する。





