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ニッケの中国法人/夏向けやスポーツ深掘り/青島製の売上比率6割に

2026年06月05日 (金曜日)

 【上海支局】ニッケの中国法人で、ファッション向け織物の中国内販を手掛ける青島日毛織物上海分公司の2025年12月期業績は、当初計画に届かなかった。26年に入り、第1四半期こそ伸び悩んだが、第2四半期から秋冬向けの受注に持ち直しの動きが出ている。夏向けやスポーツ向け素材を深掘りし、挽回を図る。

 25年は、中国内販における現地生産品の比率を売り上げベースで6割まで高めた。地場ブランドが求める短納期対応を背景に、山東省青島の自社工場で備蓄品を強化した成果だ。内販の定番「Qシリーズ」(48番手、60番手、80番手)の拡充が奏功した。中でも60番手のウール・ポリエステル混素材が、レディースのジャケットやパンツ向けに支持を広げる。

 一方、日本品は従来、ハリ・コシがあり、ドライタッチの「キューバビーチ」が主力だったが、現在はソフトタッチ素材へのニーズが高まっている。バリエーション豊かな特殊仕上げ加工を強みに、高級レディースへの提案を強化している。

 新たな商機として期待を寄せるのが、夏向け素材「サマーウール」とスポーツ・アウトドア向けだ。3月の「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2026春夏」では、80番手や60番手の強撚糸を用いたドライタッチで透け感のある素材が、夏場のシャツやボトムス向けに引き合いを集めた。また、ウール特有の高級感と、吸湿性や天然の抗菌・防臭効果を生かし、拡大する地場のスポーツ・アウトドア市場の開拓を進める。

 古谷英治総経理は「市場環境は依然として厳しいが、重点顧客数社が今求めている素材を着実にそろえる」と話す。自社営業チームの提案力強化や、代理店活用を含めた販売体制の整備にも取り組む。