インテリア/暑熱対策品に熱視線/夏の長期化、高温化で需要増
2026年06月08日 (月曜日)
夏の長期化、高温化で、遮熱性や断熱性を高めた暑熱対策インテリア製品が売れている。各メーカーは、高機能品などを提案し、ニーズに応える。
(長尾 昇、岡崎直子)
オーダーカーテン製造小売兼卸のインテリックス(和歌山市)は、遮熱カーテンの売れ行きが堅調だ。暑さとともに、遮熱カーテンの認知度向上がプラスに働いていると分析。「5年ほど前は、認知度は高くなかった」が、大手家具・インテリア製造小売りの訴求もあり、遮熱レースなどの認知が広がったと捉える。遮熱性に、UVカットや遮像、採光を加えた多機能カーテンが人気という。
糸加工とインテリア・ブライダル・アパレル向け生地販売のサンコロナ小田(大阪市中央区)のインテリア縫製品部は、4月に本社で開いた展示会で暑熱対策品を軸に訴求した。
ボイルカーテン「エアリースカットプリーツ」は、フルダル糸を使用して25・4%の断熱性がありながら、程よい撚りをかけたS撚り糸とZ撚り糸を交互に緯糸に使うことで透け感を持たせた。外からの視線を遮る。糸の撚り回数、製織方法、経糸、緯糸の密度を変更し、約1年かけ50回以上の試作を行って形にした。
メッシュ組織を工夫した「スカット」生地に、ステンレスの金属膜を均一に形成したスパッタリング加工を施し、断熱性を49・3%に高めたシェードや日除け用生地「スカットプラス」なども打ち出す。
リリカラは防炎・遮熱・消臭のトリプル機能を持ったカーテンが、設計士の間で好評。商業施設などには防炎機能に加えて遮熱や消臭を兼ね備えたタイプが人気となってきた。
カーテン製造のカズマ(福井市)は、「遮熱カーテンの需要が高まっている。小売店バイヤーの絶対条件の一つとなりつつある」と捉える。アルミ蒸着フィルムを0・3ミリのスリット糸にして経糸として織り込んだカーテンは、面で光を反射し、薄く柔らかでありながら高い遮熱性・断熱性、UV遮蔽(しゃへい)効果を兼ね備える。近年は1枚づりの学校での採用も増えているとする。
人工芝でも、遮熱・断熱機能を高めた製品のニーズが高まる。東レのカーペット製造子会社である東レ・アムテックス(大阪府富田林市)は、遮熱・断熱人工芝「テクノヒートリフレクト」の2025年販売額が、23年比で3倍になった。
テクノヒートリフレクトのパイルには、反射材を混練して熱の吸収を抑制。下地層には、機能性特殊塗料やコーティング剤などを研究開発・製造する日本プロツバル(東京都新宿区)が、宇宙航空研究開発機構の保有する技術を利用して開発した「特殊中空セラミックバルーン」を使用することで高い断熱性を実現。試験では従来の人工芝と比べて、表面温度が最大10℃下がった。幼稚園の園庭などにも使われ、施工時も熱くないと評価されている。





