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山田辰/暑熱対策のツナギ服拡充/夏向け防炎や高通気で

2026年06月10日 (水曜日)

 ワークウエア製造卸の山田辰(大阪市城東区)は26春夏向けに、暑熱環境に対応したツナギ服を拡充する。電動ファン(EF)付きに加え、綿100%の高通気や夏向け防炎などの新作を投入し、暑さ対策と安全性を求める現場の需要を取り込む。

 新作の綿100%高通気ツナギ服は、シキボウの「アゼック」を用い、通気性と軽量性、ストレッチ性を兼ね備えた。ウエストや袖口などにはYKKの面ファスナー「パワーフック」を使用。表面が平滑で肌触りがよく、糸くずが絡みにくいため、洗濯後の手入れのしやすさにも配慮した。

 防炎ツナギ服には夏向けタイプを初めて加えた。クラボウの防炎素材「ブレバノ・プラス」を使用し、LLサイズで約690グラムと軽量ながら高い防炎性を実現した。静電気帯電防止性能も備えており、火や熱を扱う作業環境に向けて安全性と快適性を訴求する。

 10年以上展開するEF付きツナギ服は5品番をそろえ、上衣のみのタイプに比べて全身に風が行き渡る点が現場から支持されている。昨年は罰則付きの熱中症対策の義務化も販売を後押しし、好調に推移した。今年は生産量を大幅に増やし、需要に応える。

 2026年3月期業績は、定番品がけん引し、増収増益を見込む。夏物は販売時期が広がり、「年中売れる商品になっている」(山田一人社長)。主力の整備士向けでは、人手不足を背景に、人材確保に向けて質の高いユニフォームを支給する動きがあり、「ツナギ服の単価も上昇傾向にある」という。こうした市場環境を追い風に、高機能ツナギ服の市場を深耕する。