繊維ニュース

クラボウ、リベルタなど4社 難燃×冷感インナー開発へ

2026年06月12日 (金曜日)

 クラボウとリベルタ、今治造船(愛媛県今治市)、ハイドサイン(東京都中央区)は、難燃性能と冷感機能を両立したインナーウエアの開発に共同で取り組む。造船現場などの火気作業と酷暑環境が同時に存在する夏の作業環境に安全性・快適性を提案する。今夏から今治造船グループで着用試験を始め、最終仕様を決める。

 造船業界をはじめとする火気を扱う労働現場では、着用者の安全性を重視し、燃え広がりを抑え、炭化・自己消火しやすい難燃素材を用いた作業服の導入が進んでいる。一方で、作業服の下に着用するインナーウエアは軽量性や速乾性に優れた商品が一般に流通しているが、難燃との並立に課題があった。

 今回の共同プロジェクトでは、安全性と快適性を提案する新たなアプローチとして、難燃性能と冷感機能を併せ持つ「難燃×冷感プリントインナーウェア」の開発を目指す。今治造船が持つ火気作業の知見を生かすなど、各社が持つノウハウや素材力を結集する。

 ベースの生地には、今治造船での採用実績があるクラボウの難燃素材「ブレバノ」を用いる。インナー用として新たにニットを開発し、通気性と速乾性を付与した。リベルタの冷感プリント技術を組み合わせ、難燃と冷感を両立した。ハイドサインが造船現場での作業姿勢や動作を考慮した設計を行う。

 今治造船グループでの着用試験は約500人を対象に実施し、2027年から同グループ内での本格導入を開始する。その後はリベルタが販売を予定し、造船業界のほか、鉄鋼や建設、インフラ保守、プラントメンテナンスなどの需要を探る。