繊維ニュース

ヤギの生地部門 製品での受注狙う

2026年06月17日 (水曜日)

 ヤギのグローバルマテリアル本部第一事業部315課は今後、製品受注の獲得に力を入れるとともに、海外への生地拡販に努める。そのため環境配慮型素材の統一ブランド「UNITO」(ユナ・イト)の品番数を拡充しつつ認知度の向上を図る。

 同課は北陸や和歌山産地で編み立てた丸編み地を中心に生地販売を手掛ける。近年は順調に業容を拡大してきたが、国内アパレル市況が冷え込む中、製品受注の拡大と海外市場の開拓が課題となっている。

 市況悪化が著しい国内向けは製品受注が鍵を握るとみる。国内アパレルが生地ではなく製品での納入を求め始めてきていることが背景にある。自社製品部門とも連携してこの需要を取り込んでいくことをミッションとする。その次の段階として製品輸出も見据える。

 生地販売の海外向けでは他の課や現地法人と連携しながら「プルミエール・ヴィジョン」など欧米の展示会に出展するが、最も拡大に期待するのは中国。上海、深圳の法人と連携して「インターテキスタイル上海」に出展し、拡販への手応えを得た。徐々に実売実績も重ねており、今後も伸ばす。

エコ素材のEC販売を充実

 ヤギはこのほど、環境配慮型素材の統一ブランド、ユナ・イトの生地を、同社が運営する生地の会員制電子商取引(EC)プラットフォーム「ファブリー」に載せた。いずれも色付き生地を備蓄し、小口・短納期で供給する。

 独自のトレーサビリティーシステム「コットンiD」も絡ませたオーガニック綿糸「ユナ・イト オーガニック」7点、再生綿100%使いの「ユナ・イト リサイクル100」2点、北陸産地の糸加工技術と再生ポリエステル、同ナイロンを組み合わせた「ユナ・イト ポリエステル」3点と「ユナ・イト ナイロン」2点、UVカット、速乾、透け抑制という三つの機能を基本とした再生ポリエステル紡績糸「ユナ・イト プラス」2点――の計16品番。

 丸編み地が6点で残りは織物という構成。今後は他の課や福井支店と連携しながら丸編み地、織物、トリコットなど全体の品番数を拡充し、海外向け販売にも役立てる。