第48回AFF・東京2026夏 レビュー《1》

2026年06月18日 (木曜日)

日本企業の要望に応える

 日本最大級の繊維・アパレルOEM・ODM展示会「第48回AFF・東京2026夏」がこのほど東京都内で開かれた。中国をはじめとするアジア企業約250社が一堂に会し、商材やオペレーション力で日本市場の要望に応えた。日本側の評価も高く、アジア繊維企業が持つ魅力を再認識する展示会になった。

 今回のAFF・東京は、昨年と比べると規模は縮小したものの、出展企業の中には“常連組”も多い。展示会を主催するAFF(さいたま市)の黄雨晨社長は「AFF・東京に対する信用・信頼や期待の表れ」とし、「ロットや納期を含めて日本企業のニーズに積極的に応えている」と話した。

 ニットゾーンでもそうした企業の姿を見ることができた。チャイナプラスワンという要望に応えたのが、婦人を主力とする威海順晟針織製衣だ。昨年に立ち上げ、今年1月から稼働を開始しているバングラデシュ工場(ダッカ)をアピールするため、「7、8年ぶりに再出展を決めた」。

 新工場は、5、7、12ゲージなど、多種多様な横編み機を設置し、年産120万枚の規模で始動した。ワインダーやリンキング、仕上げなども一貫で対応する。一般的な糸はバングラデシュ国内で手配し、ファンシーヤーンなどは中国から持ち込む。新拠点を軸に日本向けを増やしていく。

 婦人と紳士のセーター製造をメインとする海陽市鴻騰商貿は、日本が求める品質に応えるため中国国内での生産に特化している。山東省煙台市の自社工場で編み立てからリンキング、洗い、乾燥、検品・検針まで一貫で行っているほか、近隣の外注工場も活用。月間20万枚生産する。

 初出展企業も目立った。広州浮白服飾は婦人ニット全般のほか、ダウンジャケットやワンピースなど、幅広いアイテムを自社工場で生産(年間400万枚規模)している。中国国内のほか、米国とイタリア、ロシア向けを手掛けてきたが、今後は日本市場の開拓を加速する。

 「企画力が武器」とし、「年間で2千以上の新作を作る」という。企画力を生かしたODMを軸に顧客獲得を目指すが、自社ブランド「CENEEHO」の卸売りや電子商取引(EC)販売も同時に狙う。「日々を楽しもう」がコンセプトの同ブランドは、働く女性をターゲットにしている。

 スポーツウエアを得意とする浙江凱洛琪服飾も初出展だった。浙江省の義烏市や金華市、河南省に合わせて三つの工場を持ち、それぞれで特徴のあるモノ作りを行っている。縫製だけでなく、機能性生地の開発も手掛けており、UVカットや吸水速乾などを訴求した。