ごえんぼう
2026年06月22日 (月曜日)
120年前、スウェーデンで国旗法が制定された。青地に黄色の十字。北欧十字と国章の色を取り入れた旗は、空と光を思わせる。その明るさに、日本社会は長く憧れを抱いてきた▼高い負担で高福祉を支える国。安心して老い、子を育てる社会。スウェーデンは北欧モデルの象徴の一つだった。だが、旗の色だけでは本当の国の姿は見えてこない▼同国は近年、若年層を巻き込む組織犯罪に苦しむ。背景には移民政策や社会統合の難しさを指摘する声もある。政府は重大犯罪に限り、刑事責任年齢を15歳から13歳へ引き下げる方針を示した。犯罪組織が未成年を使い捨てる構図が広がったためだ。日本でも少年犯罪への警戒感が強まる▼日本が見習うべき国はあるのか。成功だけを切り取れば、まぶしさに目がくらむ。影の生まれ方まで見て初めて教訓になる。理想の国探しよりも、各国の失敗をどう学ぶかが今こそ問われている。





