第48回AFF・東京2026夏 レビュー《3》
2026年06月22日 (月曜日)
子供服は付加価値で勝負
今回展では子供服の展示も目立った。技術力や高品質、環境配慮、小ロット対応といった付加価値の高さを訴求。コスト競争力では東南アジアの縫製工場に劣るだけに、中国生産の利点を明確に打ち出し、東南アジアとの違いを鮮明にした。
青島凱欣金暁貿易は、大人から子供服まで幅広く取り扱う。山東省に自社工場を構えるほか、協力工場も複数持つ。年産は約230万枚で、年間売上高は約600万㌦。日本向けが100%だ。事業を展開してきた24年間の知見を生かし、さらなる取引拡大を目指す。
今回展は子供服に絞って発信した。子供服の取引量は減少傾向という。担当者は「日本の少子高齢化問題や、コスト競争力で有利な東南アジアの縫製工場が勢いを増しているため」と背景を話す。
低価格帯から高価格帯まで幅広く手掛ける同社。最近は環境配慮の観点から、合繊より綿製を求める取引先が増えているという。ブースには人気のキャラクターをあしらったカットソー製品を並べた。高品質や小ロット対応といった強みをアピールした。
寧波博美時装は、カットソー製品を専門に手掛ける。子供向け商品が中心だ。浙江省に自社工場を置く。月間で約8万着を生産する。
今は、取引先の大半が高価格帯商品を扱う欧米企業だ。日本企業はまだ少なく、新規開拓を目指して出展した。環境対応を重視する欧米企業と取引しているため、国際認証を受けたオーガニックコットン使いのカットソー製品を得意とする。
少子化が進む日本市場を開拓する理由について、「海外展開を広げている日本の高級子供服ブランドとの取引を狙っている」と担当者。「高い技術力を持つ提携先企業を通じて、複雑な刺しゅうやプリントにも対応できる」と自信を見せる。
日本企業との取引は少ないものの、日中関係の冷え込みによる影響が多少出ているという。担当者は「以前は当社がOEM生産した子供服を観光で来日した中国人が買っていたが、今は来日中国人が減った。間接的な影響は少しある」と説明する。
今回展では「ビジネスにつながりそうな商談がたくさんできた」と手応えを感じていた。
¥文字(U+6FF0)坊睦田貿易は、量販店向け子供服を中心に扱う。とりわけ、パジャマと水着を得意とする。全て日本向けだ。山東省に自社工場を構え、四つの協力工場も持つ。
円安と人民元高の影響で、中国国内でのモノ作りを取り巻く環境は厳しい。それでも、「成長に伴い買い替えが必要な子供服の需要は底堅い」(担当者)として、日本企業との取引拡大を狙う。





