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ミライ化成 東レ支援で炭素繊維循環

2026年06月24日 (水曜日)

 三谷産業グループで化学関連事業を手掛けるミライ化成(長野県千曲市)は、東レの技術支援を受け、航空機部品の製造工程で発生する炭素繊維複合材料(CFRP)端材を活用したリサイクル炭素繊維(rCF)成形品の事業化を加速する。主に東レ製の炭素繊維(CF)を原料とするCFRP端材を回収・再資源化し、循環型サプライチェーンの構築を目指す。

 同社は2020年にCFのリサイクル技術の開発に着手し、溶媒法でCFRP廃材からrCFを取り出す技術を磨いてきた。研究開発拠点の青森Lab(青森県六戸町)では、rCFの回収から不織布などの中間基材、成形品まで一貫して手掛ける体制を整えている。

 今回の取り組みでは、航空機部品のCFRP端材を回収し、独自技術でrCFとして再資源化する。回収したrCFを不織布状の中間基材に加工し、スポーツ用品や産業用途など幅広い分野に向けた成形品の事業展開を目指す。

 実用化に向けて、東レの設計、評価、用途開発に関する知見を取り入れ、高品質なrCFの回収技術を高めるとともに、rCF不織布の開発と安定供給体制の構築を進める。ラケットやパドルなどのスポーツ用品をはじめ、モビリティやインテリア部材などへの用途拡大も見据える。

 独自の溶媒法によるCF再生技術は、同社の評価条件下で、一般的な再生技術と比べてエネルギー使用量を低減できる可能性が確認されているという。従来廃棄されてきた高機能材料を再利用し、資源循環につなげる。

 7月8~10日に東京ビッグサイトで開かれる国際スポーツ・健康産業専門展「SPORTEC2026」に出展し、この技術を活用して開発したピックルボール用パドルを展示する。回収から成形品までの一貫提案を強みに、rCFの社会実装を進める。