倉紡貿易〈上海〉/日本・第三国向け拡大へ/26年上期業績は回復傾向

2026年06月26日 (金曜日)

 【上海支局】クラボウの中国法人、倉紡貿易〈上海〉の2026年上半期業績は、前年、前々年の苦戦から回復に転じている。今後は中国国内の高度な開発・生産機能を活用し、日本市場および第三国向け販売を拡大する方針だ。複数の収益の柱の構築を急ぐ。

 同社の業績は、売上の約8割を占める日系大手SPAからの受注に左右される構造にある。26年上半期は、同顧客向けの受注が前年に比べ堅調に推移している。

 ここ数年注力してきた日本製生地の中国内販では、ターゲットの選別を進めている。ネット通販ブランドなどの新規開拓は、極端な短納期要求などにより攻めあぐねている。こうした中、現在は日本製素材を高く評価する「一部のトップブランドとの取り組みを継続・深掘りしている」と、赤木祐一総経理は話す。

 素材面では、日本製セルビッヂデニムへの引き合いが強い。さらに高級ブランド向けには、カシミヤ混のデニムといった高付加価値な混紡素材の提案を強化している。

 下半期以降は、これまでの内販重視に加え、中国の生産背景を活用したグローバル販売へのシフトを加速させる。日本の国内産地が縮小する中、中国での高度なモノ作り機能を活用し、日本本社と連携して日本向けおよび欧米・東南アジアなどの第三国市場への供給を強化する方針だ。