繊維ニュース

WILLTEX/4社が暑熱対策で連携/「着る特殊低温保冷剤」普及へ

2026年06月29日 (月曜日)

 繊維・電化製品製造卸のWILLTEX(ウィルテックス、横浜市)は、ニッケグループの佐藤産業(東京都千代田区)、東レグループの丸佐(岐阜市)、首都高メンテナンス神奈川(横浜市)と連携し、次世代冷却プロジェクト「ウィルアイステックアドバンス」を発足した。過酷な暑さから作業者を守る新たな冷却装備として、保冷剤と専用ウエアを組み合わせた「着る特殊低温保冷剤」の普及を目指す。

 同保冷剤は、非ポリマーの液体が内部で対流して熱を奪い、温度上昇を抑える独自技術で、1キロタイプは最長約8時間の冷却効果が続く。

 ウィルテックスは保冷剤の製造や事業展開の支援を担い、3社は用途に合わせた保冷剤と専用ウエアを開発した。各社の顧客基盤や知見を生かし、建設や物流、道路保全の現場や、学校生活、日常使いまで幅広い用途に提案する。着る特殊低温保冷剤の技術は、消防活動用冷却ベストの研究開発を目的とする東京消防庁との共同研究にも採択されている。

 4社は7月15~17日に東京ビッグサイトで開かれる「猛暑対策展」に共同出展し、開発した3製品を披露する。首都高メンテナンス神奈川の「アイスアーマー」は、業界最大級の25センチ角の保冷剤で大面積冷却を実現し、500グラム、700グラム、1キロをそろえた。小型の200グラムも展開する。胸と背中に保冷剤を入れる専用ビブスと組み合わせ、炎天下の作業現場を支える。

 丸佐の「ワンダーアイス」は、専用ベストの保冷剤ポケットに遮熱性などに優れる東レの素材「サマーシールド」を採用した。外気の熱を遮り、冷却効果を長持ちさせる。佐藤産業の「フローズンコア」は、ストレッチメッシュ素材を用いたベストを4サイズそろえ、幅広い体形をカバーする。

 会場では、東京消防庁との共同研究に関連する技術も紹介し、最新の冷却ソリューションを社会へ発信する。