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クローズアップ/東洋紡せんいの産業資材事業部長に就いた宮嵜 勝浩 氏/提案型ビジネスも強化

2026年06月29日 (月曜日)

 東洋紡せんいは4月1日付で、旧東洋紡STCから移管した工業材料事業と機能資材事業を統合し、産業資材事業部を新設した。宮嵜勝浩産業資材事業部長に今後の方針などを聞いた。

  ――産業資材事業部の概要は。

 医療用ディスポーザブル製品などのメディカル資材、フィルターなどの工業資材、建築資材など、幅広い産業資材を手掛けています。2事業部を統合し、商社機能によるビジネスも一部ありますので、売り上げ規模では当社の中で最も大きい事業部になります。

  ――事業部の強みは何でしょうか。

 国内外からの素材調達力と、アセンブル機能によって加工度を高めた付加価値品の展開です。現在は素材調達力を生かした販売が中心ですが、今後はアセンブル機能をさらに高めた展開に力を入れたいと考えています。AとBの素材を組み合わせてCを作る。言い換えれば「食材ではなく料理」を提供するということです。ただ、これまでは顧客ニーズに応じて作り込むことが主流でした。

  ――マーケットイン志向ということですね。

 顧客と対話しながら料理する。このスタイルは変わりませんが、マーケットインであっても当社から提案できる形にしていきたい。ファブレスでありながら、提案型のビジネスを作りたいと考えています。その一環として、これまで「高機能素材Week」のサステナブルマテリアル展に出展してきましたが、今後は同展と同時開催の高機能マテリアル展に出展します。イメージ訴求よりも、スペックを重視した提案を行います。

  ――東洋紡グループは4月から新中期経営計画をスタートしました。事業部としての目標は。

 アセンブル機能によって加工度を高めたモノ作りと販売に力を入れるとともに、ファブレスでもあるため品質管理をさらに強化します。同時に、国内外からの素材調達力もこれまで以上に高めます。当事業部はニッチ分野での国内販売が中心ですが、今後はニッチ分野の海外展開も検討します。目標値としては、現在の規模を維持しながら効率を高め、利益率を引き上げることに重点を置きます。