丸佐 非衣料向け分野の開拓加速

2026年06月30日 (火曜日)

 東レグループの繊維専門商社、丸佐(岐阜市)は今期(2027年3月期)、売上高は前期比約10億円増の91億円、営業利益は約1億円増の2億4千万円を目指す。機能性付与原料や素材を活用しながら、非衣料分野へ広げるとともに、東レグループとの連携を強化。高付加価値商材の供給拡大と中国市場の開拓、電子商取引(EC)の販売強化で成長を図る。

 木下勝弘社長は「既存ビジネスの延長線上に未来はない」と警鐘を鳴らす。丸佐は原糸・原綿・紡績糸、テキスタイル(生地)、ガーメンツ(製品)の3事業で構成する。原糸と生地部門の連携や、原糸から製品供給までを組み立てるといった事業間連携も推進していく。

 原糸・原綿・紡績糸事業の前期売上高は、3億2千万円減の4億円で、「回復は難しい」(木下社長)と予想する。今期は防護衣料、資材、ユニフォーム向けを中心に、機能を付与した原綿や特殊開発糸の販売を強化する。開発は生地販売を軸にするものの、原料や糸での販売依頼が増えると予想しており、商機をうかがう。東麗国際貿易〈中国〉の原糸開発部門と協業を深める。

 生地販売は販路や用途開拓を高度化する。原綿・原糸事業と連携し、機能や特徴で差別化した織物から編み地を数多く供給できるように力を入れる。防護衣料やユニフォーム以外にもスポーツ、アウトドア、防災関連向けへの開拓を目指す。

 売上構成比で約3分の2を占める製品事業は、主力のブラックフォーマルの新販路拡大に注力する。関連会社でブラックフォーマル製造卸、アルタモーダ(同)との連携を深め、ECの販売増を狙う。紳士服量販店や小売業向けの受託は減少傾向にあると予想し、ECに集まる消費者のレビューを商品開発に生かす。

 女性用や高齢者向けのボトムスも受託するが、国内市場では拡大が見込みにくいと予想する。今後は、日本製と機能面の充実といった優位性を生かし、中国市場の開拓も進める。中国のインフルエンサーやECは瞬発性と販売力が高いとみており、協業を模索。販売面では海外現地法人、丸佐〈上海〉貿易と連携を深める。