繊維ニュース

泉工業と村田機械 紡績工程でラメ糸

2026年07月01日 (水曜日)

 ラメ糸製造卸の泉工業(京都府城陽市)と独自の渦流精紡機「ボルテックス」を製造販売する村田機械は、ボルテックスを活用した新タイプのラメ糸を共同開発している。通常の撚糸工程ではなくボルテックスによる精紡工程でラメ糸を生産するもので、これまでになかった糸表情や機能を実現できる可能性が高まる。

 ラメ糸は通常、金属を真空蒸着したフィルムをスリットして作るラメにフィラメントや紡績糸を撚糸して製造する。これに対して泉工業と村田機械はボルテックスを使い、ラメに渦流で綿やレーヨン短繊維、ポリエステル短繊維などを結束することでラメ糸を製造することに成功した。

 撚糸工程ではなく精紡工程でラメと短繊維を混繊するため、ランダムにラメを露出させるなどで通常のラメ糸とは異なる糸表情が可能。また、ラメには後加しても金属層の変色や剥離が起こらない泉工業の「ジョーテックス」を使用しているため、糸染めや生地染めにも対応しており、糸としての使い勝手にも優れる。

 現在、村田機械が保有する試験設備で試紡を進めており、生産できる糸のバリエーションなどの確立・拡充に取り組んでいる。太番手にすることでラメ入りデニム糸とするなどのアイデアもある。今後、委託生産などで量産を担う紡績企業の選定なども進めながら、需要家にサンプル糸を提案するなどで早期の商品化を目指す。

 従来とは異なる糸表情や使い方、新たな特徴を備えるラメ糸が登場することになり、注目を集めそうだ。