クローズアップ/TES会中国支部 相談役 吉村 恒夫 氏/学ぶことで面白さに気付く

2026年07月03日 (金曜日)

 日本衣料管理協会はこのほど、繊維製品品質管理士(TES)資格者で構成するTES会に「TES会マイスター制度」を創設し、初代マイスターとして17人を認定した。その一人で、中国支部の代表幹事として10年以上にわたりTES会に貢献し、昨年相談役に就いた吉村恒夫氏に話を聞いた。

  ――TES会中国支部ではどのような活動を。

 年に6回勉強会を開いています。クレームを起こさないための品質管理について学ぶほか、学生服や服飾資材メーカー、経産省などから講師を招いて講演も開かれます。必要回数勉強会に参加することで資格更新に必要な論文を免除されます。

  ――代表幹事に就いたきっかけは。

 2013年に初代代表幹事から引き継ぎを依頼されて拝命しました。当時は、倉敷ファッションセンター(FC、岡山県倉敷市)のデニム企業連携事業に携わっていた関係で、倉敷市児島産業振興センター(同)内にある、繊維関連事業の起業家を支援する施設「デザイナーズインキュベーション」の入居者へ講義をしていました。この取り組みを通じて、地域の若い人たちを育てたいという思いが強くなり、代表幹事の打診は渡りに船でした。

  ――さまざまな職務を経験されています。

 キャリアの始まりは、1967年に入社したクラボウです。三重県津市の織物設計部に配属となりました。シャトル織機が中心だった織物工場の多くが、国の補助を得てスイス、スルザー社のグリッパー織機へと置き換わる様を目の当たりにしました。

 その後専門学校で、マーチャンダイジングやメンズカジュアルについて学び直し、75年にビッグジョン(同)、当時のマルオ被服へ入りました。

 ビッグジョンを定年退職後は、倉敷FCや経産省の事業に協力したほか、中国短期大学(岡山市)や中国デザイン専門学校(同)の非常勤講師も務めました。現在は、後進に道を譲り、もっぱら趣味の油絵に没頭しています。

  ――後進に一言。

 TES会では、所属支部だけにとどまらず、他の支部と連携して見識を広めることが可能です。さまざまなことを学ぶことで、繊維の面白さに気付けます。“第二の皮膚”といわれ、時代とともに変わりゆく衣服をもっと楽しんでもらいたい。