ごえんぼう
2026年07月06日 (月曜日)
お札といえば長く、夏目漱石、新渡戸稲造、福沢諭吉の3人だった。キャッシュレス化の影響もあるのか、いまだに今の紙幣の肖像をすぐ思い浮かべられない▼財務省によると、紙幣の肖像は、偽造防止のため精密な写真を入手でき、肖像彫刻に適し、品格ある紙幣にふさわしいこと、国民に広く知られ業績が認められていることなどを踏まえ、明治以降の人物から選ぶという▼そんな肖像を巡り、米国では建国250周年記念の250㌦札が議論を呼んでいる。肖像はトランプ大統領だという。構想に慎重姿勢を示した彫刻印刷局長が配置転換されたとの報道もあり、実現は議会の承認次第だ▼独裁国家ならともかく、民主国家の米国でもこんな話が出るのかと驚くが、本人は真面目らしい。紙幣の顔は、後世に残したい人物を映す鏡でもある。だからこそ、誰を選ぶかは政治ではなく、歴史が決めるものではないかと思うが……。





