村田機械 「ボルテックス」生産能力2倍に

2026年07月06日 (月曜日)

 村田機械は、エアジェット精紡機「VORTEX」(ボルテックス)の生産能力を従来比2倍に増強する。繊維機械の基幹工場である加賀工場(石川県加賀市)では、5月に新ラインが立ち上がり、秋にフル稼働する予定。今後の拡大を見据え、新しい自動倉庫の建設も予定する。

 繊維機械事業の前期(2026年3月期)は、ボルテックスをけん引役に増収増益となった。加賀工場に新設した第12棟が貢献する今期(27年3月期)は、売上高1579億円で前期比45%増を計画している。

 加賀工場での第12棟建設により、ボルテックスの生産能力を従来比2倍に引き上げる。ボルテックスの新ラインは5月から稼働しており、秋には本格稼働する予定。

 ボルテックスは中国などの市場が好調で、足元も旺盛な需要が続く。引き続き再生セルロース繊維用が柱で、ポリエステル繊維用なども伸びている。

 粗紡、精紡、巻き取りの3工程を1台でできる特徴から、「省エネ」「省人」「省プロセス」を狙いに導入する企業が多いという。世界各地で深刻化するエンジニア不足も好調の背景にあるとみられる。

 加賀工場ではパーツの自動倉庫を新設する。ボルテックスの拡大とともに、在庫するスペアパーツも増えていくことに備える。将来を見据えて従来比2倍の規模で建設し、28年ごろに稼働を予定する。