丸佐 “冷たさ長持ち”で現場守る
2026年07月10日 (金曜日)
東レグループの繊維専門商社、丸佐(岐阜市)は、特殊低温保冷剤「ワンダーアイス」と、専用ベスト「ワンダーアイス アイスベスト」を打ち出す。猛暑・暑熱対策商材として、さまざまな労働環境への使用に向けた訴求を強める。
ワークウエア製造卸企業が保冷剤を使用したベストの販売を推進する中、東レグループ企業との連携による素材の活用や、独自技術で開発された冷却剤を組み合わせて差別化を図る。通常の保冷剤は150㌘が大半だが、ワンダーアイスは300㌘と500㌘の2種類をそろえる。
ワンダーアイスはポリマーを含まない食品添加物由来の液体を使用し、対流を起こすことで冷たい状態を保つ。19層の構造で、冷却効果だけでなく耐水性、耐熱性、耐衝撃性も持つ。保冷剤の表面が0℃、裏面は5℃と異なるため、使用環境により使い分けができる。
特徴は「短時間凍結・長時間保冷」による冷却持続力だ。一般的な保冷剤は凍結まで最低11時間以上かかるが、ワンダーアイスは300㌘で3時間、500㌘は6時間で凍結する。外気温33℃、湿度35%の環境下で使用した場合、冷却剤が0℃から20℃まで保冷可能な時間は300㌘で最大4・5時間、500㌘では5・5時間までとする。
専用ベストの仕様にも工夫を凝らした。ワンダーアイスを背中部分に収納するポケットに東レの遮熱効果を高めた織物「サマーシールド」を使用した。ワンダーアイスをサマーシールド使用のポケットで覆う構造で、冷却効果を高めて維持する。ベストは2種類。着脱しやすい設計で、着用感を調整しやすいフロントバックルも付く。通気性の高いメッシュ生地も採用した。
現在、倉庫業、運送業、染工場、農業などさまざまな業種の企業で試験着用が進んでいる。今年は試験着用を広げつつ、来年の本採用と拡販を狙う。一方で、すぐに導入したいと考える企業へ供給が可能な体制も整える。開発と販売を主導する武田一光取締役営業副部門長は「モニタリングと着用や効能に関するアンケートを取り、より良い商品開発に生かす」と話す。
15日に東京ビッグサイトで開く猛暑対策展に繊維・電化製品製造卸のWILLTEX(横浜市)、首都高メンテナンス神奈川(同)、ニッケグループの佐藤産業(東京都千代田区)と共同出展し、ワンダーアイスと専用ベストを披露する。丸佐は初出展となる。





