ごえんぼう
2026年07月14日 (火曜日)
日本企業は、滅私奉公型の働き方で成長を遂げてきたとされる。滅私奉公は、自分の利益や欲望を抑え、組織や社会などの公的な目的に尽くすことを指す▼かつては美徳とされた滅私奉公だが、過度な自己犠牲や全体主義などの弊害も生み、今では自己を抑え、他のために身をささげるという考えはそぐわなくなった。確かに行き過ぎは良くないが、全てを否定せずとも良いのではないか▼サッカーでは、意味合いが近い「献身的」という言葉で選手を評価するケースも目立つ。あるスポーツ紙は、日本代表としてワールドカップで活躍した堂安律選手を〈献身的な守備でチームに貢献している〉と称賛した▼一方、アルゼンチンのメッシ選手はほぼ守備をせず、滅私には程遠い。ある試合では、移動距離のうち7割が歩きだった。得点という結果を残すが、裏には同選手の代わりに走っている仲間がいる。彼らの献身も称賛に値する。





