アジアのレッグウエア市場を開く ナイガイの戦略(前)
2026年07月14日 (火曜日)
エリア別戦略で増収増益
日系レッグウエア各社が中国事業の再構築を迫られる中、ナイガイのグレーターチャイナ事業が存在感を高めている。2027年1月期上半期(26年2~7月)は前年同期比で増収増益を見込む。現地代理商との信頼関係を基盤とした販売拡大に加え、上海拠点を軸とするモノ作り体制の強化や、香港拠点を活用した第三国市場の開拓が成長を支えている。(上海支局)
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グループのグレーターチャイナ戦略において、ハブの役割を担うのが上海ナイガイだ。同社は中国本土における代理商経由の卸売り(全国約20店舗)を統括するだけでなく、日本本社向けの生産管理や供給業務も引き受ける。
また、近年は「中国生産の強み」を生かした第三国向けの輸出ハブとしての機能も強化中だ。さらに日本の企画をベースにしつつ、現地のニーズに合わせた「中国企画・中国販売」の別注品開発も開始。「協力工場への徹底した技術指導により、ジャパンクオリティーを維持した現地生産体制を構築している」と、ナイガイ執行役員で、上海・香港・台湾の現地法人董事長を兼務する小林晃氏は話す。
香港ナイガイは、小売りとグローバル販売に機能を絞った運営を行う。小売り面では「香港そごう(SOGO)」の銅鑼湾(コーズウェイベイ)店内の直営1店をはじめ、計3店を展開しており、新型コロナウイルス禍明け以降、地場富裕層による購買が好調だ。特にトレイルランニングや登山など本格的な「パフォーマンス」カテゴリーが現地愛好家の支持を得ている。
もう一つの重要な役割が、グローバル市場への販売窓口だ。同社を通じて欧米や東南アジアなど第三国市場への販売・輸出実績を積み上げている。
台北ナイガイは、親日的な安定した市場を背景にマルチチャネル戦略を展開する。主力は代理商を通じた約20店舗の百貨店卸だが、近年は地場ドラッグストアチェーン向け販売が伸長。百貨店層の高級需要に加え、機能性を重視する実需層の取り込みに成功しており、安定した収益基盤を築いている。





