帝人フロンティア 強みの素材力で存在感

2026年07月17日 (金曜日)

 帝人フロンティアの衣料素材本部テキスタイル第一部は、素材力という強みを生かし、スポーツ分野のグローバル市場で存在感を高める。輸出は北米向けを中心に堅調な販売を継続しており、評価を得ている生地や新開発生地の提案を加速する。旭化成アドバンスとの経営統合による展開商材の広がりにも期待を込める。

 同部の海外市場向けスポーツ用生地販売は、北米と欧州向けを中心に、オセアニアや韓国、中国にも販路を広げている。厳しい国・地域もあるが、主力の北米向けは堅調な動きを維持しており、河田泰明部長は「顧客の数や採用品番が増えていることなどが寄与している」と分析した。

 2026年度第1四半期(4~6月)も当初の計画を上回るペースで推移している。「前年は好業績だった。その良い流れが今年度に入ってからも続いている」(河田部長)とした。年間では前年実績に届かない可能性はあるが、第1四半期は前年同期の実績を上回る見通しだ。

 けん引役になっているのが素材力で、現在は軽量保温の「オクタCPCP」、環境配慮型保温素材「サーモフライ」、汗処理機能に優れる「カラットX」などが評価を得る。展示会出展や個別ラウンドの継続による顧客との関係強化も奏功している。

 展開商材の差別化と幅の広さに自信を示し、高質感・高撥水(はっすい)の「ポリリズム」、コットン調ポリエステル「アスティ」などの開発素材の採用も増えている。27秋冬向けで開発し、保温性と通気性、汗処理を兼ね備えた「ヌヴォレア」も一部採用が決まっている。

 今後も素材力を前面に打ち出し販売拡大を図る方針で、ランニング、トレイルランニング分野などにも目を向けている。10月には旭化成アドバンスとの経営統合を控え、「部はポリエステルのニット生地が中心だが、旭化成アドバンスが得意とするナイロン織物の提案を強化できる。強みである素材の幅がさらに広がる」(河田部長)とした。