クローズアップ/丸鬼商店社長 豊島 由裕 氏/納得の商品作りを

2026年07月17日 (金曜日)

 ワークウエア製造卸の丸鬼商店(愛媛県今治市)は、ツナギ服専業メーカーだ。実用新案を取得したトリコットのツナギ服など、独自性の高いラインアップを強みとする。2代目社長の豊島由裕氏に話を聞いた。

  ――会社の概要は。

 自社ブランドの「ラウンドーニ」と、イタリアのブレーキシステム大手「ブレンボ」の名を冠したライセンスブランドを主力に、ツナギ服を製造しています。

 当社入社前の1980年に丸紅繊維資材(現丸紅インテックス、大阪市北区)へ入社し、中国をはじめとした海外工場を開拓しました。その経験を生かして、海外で強靭(きょうじん)な生産基盤を築いています。小ロット品は現在も中国で生産するほか、バングラデシュで高い品質のモノ作りを実現しています。

  ――商況は。

 2025年8月期は、売上高5億4千万円でした。26年8月期は、前年度あった特需がないため微減を見込みます。ツナギ服専業として長年、安定した経営基盤を築いています。

  ――商品の特徴は。

 一つは、16年に実用新案を取得した、経編みの一種であるトリコット製のツナギ服のラインアップです。編み地の素材特性による伸縮性の高さが特徴で、ツナギ服でも高い可動域を実現します。軽量で、シワになりにくい性能も備えています。

 もう一つは、繊維製品に有害物質が含まれていないことを証明する国際的な安全基準の「エコテックススタンダード100」を取得した製品をラインアップしていることです。直接肌に触れる“第2の皮膚”と呼ばれる衣服を製造する身として、安心安全を届けたいと思います。

  ――今後の展開は。

 トリコット製ツナギ服やエコテックスに続く、差別化を追求します。最終消費者に分かりやすく、納得してもらえる商品作りに努めます。

 私は今年、70歳です。次世代を担う息子も入社しています。息子を中心に、デジタル技術で企業を変革するDXも進めていきたいと思います。