パシフィック・テキスタイルズ/機能素材開発とDX推進へ/26年3月期純利益が半減

2026年07月21日 (火曜日)

 【上海支局】東レが出資する香港の丸編み地大手、互太紡織(パシフィック・テキスタイルズ・ホールディングス)の2026年3月期業績は、売上高が50億香港㌦で前期比0・9%減少した。純利益は、前期から50・5%減少し、8290万香港㌦となった。今後は高機能素材の開発やデジタル技術で企業を変革するDXを一層推進し、収益性の回復を目指す。

 減収要因は、販売量が前期比5・9%減少したこと。平均販売価格は5・2%上昇したものの、販売量の落ち込みを補えなかった。大幅減益は、25年4~6月期(第1四半期)に受けた米国の高関税措置が響いた。加えて、為替変動や持分法適用会社ティージェイ・ランカの業績悪化も利益を押し下げた。

 生産面では、前期に台風の被害を受けたベトナム・ハイズオン省の工場の操業が全面的に復旧し、生産能力は従来の水準まで回復した。また、ベトナム・ニンビン省の新工場が稼働を開始し、量産体制に入った。中国とベトナムの両拠点を軸とした生産体制を強化する。

 今後はストレッチ素材に加え、速乾や温度調節、UVカットなど高機能素材の開発を加速する。人工知能(AI)を活用した検反機や、3Dデジタルサンプルを導入するなどDXを推進し、納期短縮と品質管理の最適化を図る。