ごえんぼう

2026年07月22日 (水曜日)

 国内繊維製造業の事業者数は減少の一途をたどっている。発注側の選択肢が狭まる一方の中、最優先の選定基準には、後継者の有無が浮上しているようだ▼発注者が生地生産をある織布工場に新たに依頼したとして、数年後に後継者難によって廃業されては事業の持続性が損なわれる。この事態を回避するため、後継者の有無が優先されるようになった▼ただし例外もある。とある産地の織布工場社長氏はあと数年で70歳を迎えるが、今のところ後継者はいない。しかしここ数年、製織依頼は途切れることがなく、受注・稼働状況は良好。多忙を極めている。業績も堅調ながら、忙し過ぎるのだろう、傍らで見ていて心配になるほど社長氏の顔色も良くない▼繁忙の秘けつは多品種・小ロットへの対応力と価格競争力か。いずれにしても、歯を食いしばって頑張る社長氏を見ていると、後継者が現れることを祈らずにはいられない。