東洋紡せんい 規模よりも“利益”
2026年07月22日 (水曜日)
東洋紡せんいは、2026年度(27年3月期)も引き続き売り上げ規模の拡大よりも利益率の向上に主眼を置いた営業戦略を推進する。今期から営業本部長に就いた林英昌取締役は「国内販売は引き続き効率化を進め、海外市場での新規開拓を拡大することで利益率を高める」との考えを示す。特に衣料分野はハイゲージの合繊丸編み地やピン方式仮撚り糸などを強みに拡販を進める。
近年、ストレッチ素材の定番化が加速していることから、従来は織物が一般的だったアイテムで編み地への素材転換が加速している。こうした動きを受け、特にユニフォーム・スポーツ事業を中心に46ゲージ以上のハイゲージやピン方式仮撚り糸による織物調合繊丸編み地の提案を強化する。
ユニフォーム用途は既に合繊丸編み地をワークウエア向けで拡大するなど成果が出ている。スポーツ用途でも実績のある高密度ナイロン織物「シルファイン」の原糸を使ったハイゲージナイロン編み地「シルファインニット」を市場投入した。こちらは透湿防水生地の基布としても提案する。
スクール事業も既に編み地による学生服地や学販シャツ地で実績を上げてきた。ただ、少子化で将来的な市場縮小が確実なことから「今のうちに患者衣や看護・介護衣などメディカル系の市場開拓を進める」考えだ。
原糸販売やインナー向け生地販売などを担うマテリアル事業はサステイナブル素材の拡販を進める。特に新タイプのリサイクル綿糸「さいくるこっと」は欧米輸出に取り組む産地のテキスタイル企業が採用を進めているほか、大手アパレルとも本格採用に向けた商談が進むなど評価が高い。
輸出織物事業は、中東民族衣装用織物が中東情勢悪化による物流停滞で一時的に荷動きが止まっているが、「今のうちにブランド力を改めて強化する。次世代のトーブ地を開発する」。
一方、産業資材事業は、調達した商材を加工・組み立てて販売する商社機能が強みとなる。こうした”アッセンブリー機能”を強化することで収益力を一段と高める。





