帝人/修復機能とリサイクル性両立/循環型CFRP開発
2026年07月22日 (水曜日)
帝人はこのほど、加熱による自己修復機能と高いリサイクル性を兼ね備えた熱硬化性炭素繊維複合材料(CFRP)を開発した。同機能により、簡便な工程でリサイクルを実現し、製品の長寿命化と資源循環の推進に貢献する。
同素材は、軽くて強い特徴から航空機や自動車、スポーツ用品など幅広い用途に使用されてきた。一方で、溶融や再成形ができず、使用後に発生する廃棄物の多くは焼却や埋め立て処理されていた。
温室効果ガスの排出量削減への要望が高まる中、同社は再成形や樹脂分解によるリサイクルができ、加熱による自己修復機能を備えた新たな樹脂を開発した。同樹脂をCFRPに採用することで、短時間の加熱で損傷した樹脂層が修復される。劣化したCFRPを廃棄せずに使えるため、製品の長寿命化を通じて廃棄物の削減ができる。
所定の温度域で流動性を示し再成形できるため、リサイクルが可能。従来は400℃を超える高温炉で長時間かけて樹脂を燃焼分解する必要があり、環境負荷が大きかった。開発品は、特定の薬液に浸すことで樹脂を分解できるため、CFRPから炭素繊維を簡単に分離できる。環境負荷が低く、生産性にも優れた炭素繊維のリサイクルが可能になる。
2028年度に開発品のサンプル提供開始を目指し、大学や研究機関と連携しながら研究開発を進める。





