スタイレム瀧定大阪 日本の価値引き上げる
2026年07月23日 (木曜日)
スタイレム瀧定大阪(大阪市浪速区)は撚糸・タオル製造の浅野撚糸(岐阜県安八町)の、繊維の隙間に空気の層を作る特殊撚糸「スーパーゼロ」を用いた生地ブランド「SORAITO」(ソライト)の拡販を狙う。
早くも需要家の関心を集めており、パーカやTシャツが今秋から店頭に並ぶことが決まっている。韓国や中国など海外ブランドとの商談も進む。
同社は近年、「日本のサプライチェーンを守ることと、日本ならでは、スタイレムならではのモノ作りを追求する」という方針の下、小塚毛織(愛知県一宮市)と合弁会社カナーレジャパン(同)を、シモムラ(石川県小松市)と合弁会社WS(同宝達志水町)を設立するなど日本のモノ作りへの投資を進めている。浅野撚糸と戦略的パートナーシップを結んだのもこの考えの一環だ。
ソライトは柔らかさと軽さが最大の特徴。ピリングも少なく、夏に涼しく冬に暖かいという特性も持つ。スーパーゼロはタオル用途主力で、衣料向けには「編み立てや加工の工程で物性面の難しさがあった」。試行錯誤の末に課題の改善に成功したが、「まだまだ改良の余地はありそう」として研究開発を続ける。現在は丸編み地のみだが、織物やトリコットも投入していく。
生地価格は安くはないが、「他にない付加価値商品」として徐々に認知が進んでおり、各方面で商談、成約が進んでいる。同プロジェクトを立ち上げたスタイレムの事業本部第一事業部テキスタイル1部副部長兼第2グループ長の金島一裕氏は、「日本の価値を引き上げていきたい」と強調。特に海外市場を見据え、「世界に売っていきたい日本のブランド」と「世界が注目する日本のブランド」を主なターゲットとする。





