ホテルリネン資材/存在感増すニット使い
2026年07月27日 (月曜日)
シーツやカバーなどのホテルリネン資材で、ニット使いの存在感が増している。アイロン不要やベッドメーキングの容易さを切り口に、小型のバッチ式洗濯機や乾燥機を導入して自社洗濯(自洗)する宿泊施設などへ浸透しつつある。(長尾 昇)
国内のホテルリネンは、リネンサプライ企業がシーツやタオルを宿泊施設に貸し出し、回収、洗濯した上で再納入する形態が一般的だ。一方でここ数年、既存のリネンサプライ企業の手が回りにくい地域や小規模の宿泊施設で、自洗するための小型洗濯設備の導入が進んでいる。
工業用洗濯機を製造する山本製作所(広島県尾道市)は、6年ほど前から宿泊施設向けが増え始め、現在は年間20軒程度の宿泊施設へバッチ式洗濯機や乾燥機を販売する。北海道や九州地域を中心に需要があるとしている。
導入する宿泊施設では「シワになりにくいリネンを求めるケースが増えている」という。洗いジワを伸ばすアイロナーなどの設置スペースや追加コストが不要になることが理由に挙がる。
22~24日にインテックス大阪で開かれた宿泊・外食・サービス産業向け展示会「ホテル・レストラン・ショー&FOODEX JAPAN in関西2026」でも、宿泊施設の自洗をサポートするニット使いのリネンやバッチ式洗濯機の提案が目立った。
ホテル向けベッドやふとん、リネンを扱うSENTACT(東京都荒川区)は、今年2月から展開する自洗対応リネン「セルウォッシュ」シリーズを訴求した。ポリエステル・綿混でトリコット使いを中心に新商品などを披露。アイロン不要で乾燥時間が短縮できるとアピールした。洗濯機や乾燥機の案内やランニングコストの試算も併せて行う。
伊藤忠商事の社内ベンチャーとして設立し、商社機能を生かしたビジネスを手掛けるリーテイルブランディング(同港区)は、ホテル向け事業でリネンも扱う。「ホテルのリネン内製化を強力サポート」と打ち出し、中国のリネン企業と開発中のポリエステル95%・ポリウレタン5%のニット使いのリネンを展示。シワになりにくく、しなやかでベッドメーキングしやすいと訴求した。
業務用洗濯機器の販売やメンテナンスを行うビクター商事(名古屋市昭和区)も、バッチ式洗濯機や、ストレッチ性・イージーケア性に優れたニット使いのリネンを提案した。
ポリエステル製ニット使いのリネンは、吸湿性などが課題でグレードの高いホテルほど使いづらいとの声があるが、改良も重ねながら、さらに浸透しそうだ。





