東洋紡せんい 縫製品は生地が軸
2026年07月28日 (火曜日)
東洋紡せんいは、2026年度(27年3月期)からユニフォーム事業と、ニット生地販売を除くスポーツ事業を統合し、ユニフォーム・スポーツ事業部に再編した。スポーツ分野は25年度に黒字化しているだけに、26年度は収益性を確実なものにするために重要な年度となる。ユニフォーム分野も織物から編み地への素材転換が一段と加速していることから、それに対応したラインアップの拡充に取り組む。
ユニフォーム・スポーツ事業部のスポーツ向け販売は縫製品が中心だが、山本慎太郎ユニフォーム・スポーツ事業部長は「素材メーカーとして、縫製品も特徴のある生地の活用が軸になる」と強調する。今期からスポーツ向けを含めたニット生地開発・販売は新設のニットテキスタイルグループが担うが、「そこで開発された生地を活用し、スポーツ分野の縫製品販売拡大を目指す」戦略だ。
25年度に黒字転換したスポーツ事業は、26年度も上半期(4~9月)はここまで前期並みで推移するなど堅調のもよう。このため収益性を確実なものとするために「下半期が重要になってくる」と指摘する。特にアウトドア用途での拡大を進めており、ピン方式仮撚り糸「バウンザ」によるハイゲージ編み地やUVカット機能と防透け性に優れたポリエステル編み地「レイブロック」など特徴のある素材の採用が進む。
ラグジュリーブランド向けで実績豊富な高密度ナイロン織物「シルファイン」の原糸を活用した編み地「シルファインニット」も新たにスポーツ分野に投入し、シャツやパーカ、パンツなど幅広いアイテムで提案する。
ユニフォーム分野も26年度第1四半期(4~6月)はほぼ計画通りに推移したもよう。ここにきて販売に占める編み地の比率が一段と高まった。2~3年前まで販売に占める編み地の比率は売上高ベースで15%程度だったが、現在は約40%まで高まっている。〝ニット化〟の流れを踏まえ、主力の高密度ポリエステル編み地「スクラムテック」のバリエーションを拡大する。
環境負荷低減の取り組みも一段と重要になった。現在、自社縫製工場で発生する端材などをリサイクルする「T2T」をユニフォーム分野で展開している。今後はスポーツ分野への導入を目指して準備を進める。





