クラボウ 顧客接点生かし生地拡販

2026年08月03日 (月曜日)

 クラボウのユニフォーム部は今期(2027年3月期)、最終ユーザーとの接点を生かした生地販売を強化する。ワークウエア専門の電子商取引(EC)サイト「ニューライフワーカーズ」と、ユーザーへの直接提案が主体の暑熱リスク・体調管理システム「スマートフィット」を活用してニーズを捉え、生地の拡販につなげる。

 第1四半期(4~6月)は、カタログ定番向け新商品の採用が増加したほか、大口を含む別注案件も堅調に推移し、前年同期比で増収増益を見込む。素材別では、企業の安全意識の高まりを背景に、素材難燃「ブレバノ」の採用が広がった。一般作業服向けでは、ポリエステル・綿混が主体のストレッチ生地「バンジーテック」や綿100%の「バンジーコットン」、高通気・ストレッチ「ジェットエアー」が好調に推移し、通期で増収増益を計画する。

 今年リニューアルしたニューライフワーカーズは、ウエアを用途やカテゴリー別に分類し、難燃素材の解説など、コンテンツも充実させた。差別化生地を用いたオリジナルワークウエアブランド「GOROKU」(ゴロク)も今秋から新商品の販売を予定する。

 ブレバノなどを出展した6月のタイの労働安全関連展示会「セーフ@ワーク2026」では、海外展で以前から多かった、生地ではなく、製品1着当たりの価格帯を知りたいとの要望に応えるため、ニューライフワーカーズを活用した提案を本格化させた。

 サイトを通じて製品価格を提示し、1着から購入できる仕組みを生かして試験導入を促す。少量の製品販売にとどまらず、将来的な別注対応など「コミュニケーションを生み出すツール」(絹本良和ユニフォーム部長)として機能させ、次の受注へ結び付ける。10月開催のインドの安全衛生展「OSHインディア」でもECサイトを起点に商談を広げる。

 スマートフィットの営業活動も、現場課題を捉える接点として機能している。システムの提案時にユニフォームの相談が寄せられ、生地担当者が商談に同行し、作業現場を訪問する機会も増えた。着用環境や作業内容に合う素材を提案し、新たな需要の開拓につなげる。