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セーレン 最高益更新へ上方修正

2026年08月05日 (水曜日)

 セーレンは、2027年3月期の連結業績予想を上方修正した。車輌資材事業やエレクトロニクス事業を中心に26年4~6月期が好業績だったため、売上高、営業利益、経常利益、純利益の各項目で前回予想を上回る水準に引き上げた。米国通商政策や中東情勢など不透明感は強いが、業績は計画通りに推移すると見込む。

 売上高は1953億円(修正前1903億円)、営業利益は226億円(209億円)、経常利益は230億円(211億円)、純利益は157億円(150億円)とし、いずれも過去最高を更新する。当初、年間約20億円と予想していた中東情勢の影響額は、65億円程度に膨らむ見通しだが、「価格適正化などで跳ね返す」とした。

 けん引役になるのが、車輌資材とエレクトロニクス、環境・生活資材の各事業だ。3事業は26年4~6月期が好調に推移し、いずれも過去最高の売上高と利益を計上した。地政学リスクや為替動向など、先の読めない状況が続くものの、車輌資材とエレクトロニクスを中心に想定通りに進むとみる。

 車輌資材事業は、昨年好調だった米国の反動減、メキシコでの電気自動車(EV)販売の伸び悩みの影響があったが、タイのカーシート材・エアバッグが好調。セーレン本体もカーシート材などが新型車向けで需要が拡大し、大きく伸びた。年間でもこの流れが続くと予想する。

 エレクトロニクス事業は、モバイル機器関連向け商材や宇宙システム事業が好調に推移したほか、防じん衣用導電糸の販売も順調だった。環境・生活資材事業は、NBセーレンが連結に加わったことが寄与した。NBセーレンの4~6月期は売上高約50億円、営業利益は2~3億円だった。

 価格転嫁率は、国内が80~90%であるのに対し、海外は50%程度にとどまっているとした。比較的価格転嫁が進んでいるのがNBセーレンとした。同社の通期業績は、売上高200億円、営業利益5~6億円を見込んでいる。

4~6月は大幅増益に

 セーレンの2026年4~6月期連結決算は、売上高491億円(前年同期比21・0%増)、営業利益66億6700万円(23・5%増)、経常利益70億9600万円(24・4%増)、純利益46億5600万円(13・9%増)となり、各項目で4~6月期として過去最高を更新した(短信既報)。

 車輌資材事業は、売上高304億円(10・0%増)、営業利益45億700万円(8・2%増)。エレクトロニクス事業は、売上高37億1900万円(16・2%増)、営業利益10億700万円(60・0%増)。環境・生活資材事業は、売上高59億9300万円(147・9%増)、営業利益5億1900万円(131・4%増)だった。

 ハイファッション事業は、売上高52億2300万円(3・7%減)、営業利益4億6900万円(7・4%増)で減収増益。スポーツ、インナー、ファッションの販売が苦戦したが、価格転嫁や原価低減活動により利益を伸ばした。