03年度に売上高2000億円へ/東レインターナショナル

2002年07月08日 (月曜日)

 東レインターナショナル(TI)の渡部毅社長は、01年度に1634億円だった売上高を03年度には2000億円にする考えを明らかにした。繊維・非繊維半々という現状の商品別構成比はそのままだが、繊維売上高1000億円のうち、500億円をアパレルが占めるようにする。

 東レグループは今年度から取り組んでいる「プロジェクトNT21」で「20世紀型の“メーカー”から21世紀型の“ニュー・バリュー・クリエーター”への転換」を掲げ、「顧客や消費者が求めるニーズに対応した『新しいサービス』『新しい生産・流通』など幅広い知恵やノウハウを盛り込んだ新ビジネスモデル」の構築を目指している。TIは同グループの商事部門という原点に立ち返り、ニュー・バリュー・クリエーター化への転換に機能を発揮していく構え。

 繊維では東レグループが生産する素材販売を促進するという観点からアパレルのOEM(相手先ブランドによる生産)事業に力を入れる。01年度実績は約200億円だが、6月26日付で東レ本体から繊維事業本部製品貿易部(約60億円)と商品事業部門製品事業部の官公需向けユニフォーム除く商権(約140億円)が約60人のスタッフとともに移管された。今後、中国など海外縫製を中心にさらに拡大していく。