ごえんぼう

2026年08月07日 (金曜日)

 商品名の響きが暮らしの風景を少し変える。イケアはこのほど、アプリに発音機能を加えた。世界中で毎日約8千人が利用しているという▼イケアの創業者が数字の商品コードを覚えるのが苦手で、商品に名前を付ける仕組みを導入した。本国スウェーデンの地名や自然、文化などを映す独自の命名体系は、こうした背景から育ったものだ。発音機能は、読めないモヤモヤを解消するだけでなく、“名前の物語”に思いをはせるきっかけにもなる▼繊維・インテリア業界でも、産地名や伝統技法を冠した商品、ブランドが増えている。素材や機能の差別化が難しくなる中、ネーミングやストーリー性が購買体験を左右する時代だ。商品単独では伝えきれない背景や世界観を商品名に込めることで、選ばれる確率が高まることもある▼まさに「名は体を表す」。商品開発と同じ熱量で“名前”を磨くことが、今後ますます重要になるだろう。