コニカミノルタ 回収衣料を高精度で選別
2026年08月10日 (月曜日)
コニカミノルタジャパンのセンシング事業部は、繊維リサイクル工程で素材を識別・選別できるシステム「Specim RETEX」(スぺキム・リテックス)の日本本格販売を始める。
スぺキム・リテックスはフィンランド子会社・スペキム製ハイパースペクトルカメラ「FX17」と独自の人工知能(AI)解析ソフトウエアを組み合わせたもの。衣料品などの繊維製品に含まれる繊維素材を種類ごとにリアルタイムで高速(1秒間に5点を処理)・高精度で選別・識別できる。既に欧州アパレル(ストッキングメーカーなど)で採用実績がある。
繊維リサイクル工程に特化したシステムである上、研究開発や品質管理、さらに実際の選別工程における素材判別・工程自動化まで、さまざまな選別ニーズに対応することもできる。
ハイパースペクトルカメラは、物質ごとに異なる光スペクトル(波長)を識別する。繊維リサイクル工程用には測定波長範囲が1700¥文字(U+3328)㍍までのカメラ「FX17」を使用。これに学習させたAIを組み合わせることで素材の違いを識別・選別する。
衣料品から繊維に再生するには回収後に第一段階として素材選別を行う。ただ、見た目が似ている素材の判別が困難なケースもあり、混紡率が分からない、スパンデックスや微細な異物を見逃しやすい、作業者や熟練度による判断のばらつき、人的リソースや手作業の限界などの課題があった。
同システムを導入すれば、選別精度の向上に伴う歩留まり改善や高品質なリサイクル繊維の生産、さらにESG(環境・社会・企業統治)・EPR(拡大生産者責任)などの規制対応を支援できると同社ではみている。
価格はハイパースペクトルカメラとAIの基本パッケージ「SpecimRETEX」モジュールで概算2千万円から。その他、研究開発用パッケージや、生産現場に応じたパッケージなども供給可能。先行する欧州、日本に加え、中国、北米などへも販売する計画だ。
27日に無料ウェビナー開催
コニカミノルタジャパンは、日本での本格販売の一環として、27日に「AIとハイパースペクトルカメラで実現する繊維素材識別ソリューション」と題した無料ウェビナーを開催する。申し込みは同社ホームページ(www.konicaminolta.jp/instruments/event_seminar/online/20260827/252/)または繊維ニュースのバナー広告から。





