東レ BCFナイロン 原糸開発や高次加工で差別化
2026年08月14日 (金曜日)
東レの産業資材事業部は、カーペット用BCF(かさ高連続長繊維)ナイロン6糸の原糸開発や高次加工で他社商品との差別化を図る。グループ力を生かした取り組みも深める。
同社のBCFナイロンの生産量は年間数千㌧で、国内カーペット用で5割程度のシェアを持つ。BCFナイロン事業から撤退した競合他社もある中で、高い製造技術が求められる白糸を中心に供給を続けている。
「タイルカーペットやオプションマットなどでナイロンが多く使われており、当社にとって必要な分野。開発にも力を入れている」(鷹来佳照部長)と強調する。
高次加工では、高い防汚性を持つ「ステインシールド」を新たに提案する。同社の環境・モビリティ開発センター(EMC)、カーペット製造子会社である東レ・アムテックス(大阪府富田林市)と連携して展開する。
独自の加工法によって、カーペット全体へ均一に防汚剤をコーティングし、表面の汚れを抑制するだけでなく、パイルの根元まで防汚効果を発揮する。優れた撥水(はっすい)性能と速乾性も特徴。有機フッ素化合物(PFAS)フリーで環境にも優しい。後加工で機能を付与するが、糸加工での開発も進めている。
ナイロンのポリマー改質や原糸開発、糸加工にも力を入れる。開発中の軽くしなやかでコシがあるA型中空糸もその一つ。複合紡糸技術「ナノデザイン」を生かした開発も視野に入れる。
さらに「当社グループの関係性が深まっている」とし、東レ・アムテックス、カーペット用糸の撚糸・セット加工も手掛ける東レハイブリッドコード(愛知県西尾市)と連携した取り組みを深める。
カーペット用ナイロン糸は、岡崎工場(同岡崎市)で生産。「老朽化した設備は紡糸機を含めて更新していく」考えを示し、BCFナイロンの安定供給へつなげる。





