スクールスポーツ/着用シーンの拡大捉える/変化を活性化の契機に
2026年08月18日 (火曜日)
体操服の着用場面が体育の授業以外にも広がっている。部活動や修学旅行、課外学習など学校生活の幅広い場面で着用され、夏の暑さが常態化する中、登下校や普段着としての活用も増えている。メーカー各社は、機能性に加えてスポーツブランドの知名度やデザイン性を打ち出し、スクールスポーツウエアの市場拡大とモデルチェンジ(MC)需要の取り込みを進めている。(光元 徹)
体操服を体育の授業以外で着用する場面が広がっている。菅公学生服が1月に全国の中高生1200人を対象に実施した調査では、「体育の授業以外で体操服を着る場面」として、「部活動」(中学生53・8%、高校生44・2%)が最も多かった。
続いて、「修学旅行(宿泊施設などでの部屋着を含む)」(中学生36・0%、高校生35・5%)、「課外学習・遠足」(中学生29・3%、高校生27・3%)、「学校内での授業(校内着として)」(中学生27・0%、高校生26・8%)、「掃除・奉仕活動」(中学生21・5%、高校生24・7%)といった学校活動で広く着用されていることが分かった。
この環境の変化を促す要因の一つが、常態化する夏の暑さだ。一部の学校では、登下校時に体操服の着用を許可するなどの対応を進めるほか、制服の選択肢の一つとしてスクールスポーツウエアのラインアップからポロシャツやハーフパンツを導入する学校も増えている。
メーカー各社は機能性とブランド力の両側面から着用シーン拡大の需要を捉え、MCの契機とする考えだ。
菅公学生服は「カンコープレミアム」から、防透性が高い「ミエンヌ」などの機能性素材と、現代風にアレンジしたシルエットを強みに採用を伸ばす。26春商戦では、採用校数が累計約700校に達した。
ライセンスブランドとして、「カンコー×ファイテン」「リーボック」「カンコーブルイク」も展開しており、知名度を生かしてスポーツ強豪校でのMCを獲得している。
学校ごとのオリジナルデザインに対応した昇華転写プリントを訴求するのはトンボ。「ビクトリー」のピストレ素材での採用は26春商戦で累計920校以上となった。
ライセンスブランドでは、「ヨネックス」が2010年の入学商戦での投入以来、販売を拡大しており、今春は新たに60校で採用された。「アンダーアーマー」の採用校数は累計250校となった。
明石スクールユニフォームカンパニーは、自社ブランドの「FEEL/D.」(フィール/ディー)とライセンスブランドの「MoveSport」(ムーブスポーツ)がけん引した。立体裁断による動きやすさなどの機能性と、スポーツブランドの知名度を両輪に需要を取り込む。
「アスリッシュ」では、登下校用のポロシャツやハーフパンツとして採用が広がった。体育の授業だけでなく部活動や校外学習、普段使いまで快適に着られるデザインに支持が集まった。





