特集 スクールスポーツウエア(4)/スクールスポーツ事業 各社取り組み/素材提案やブランド力生かす/明石スクールユニフォームカンパニー/通達貿易
2026年08月20日 (木曜日)
〈明石スクールユニフォームカンパニー/2ブランドを二本の柱に/盤石な生産体制も整える〉
明石スクールユニフォームカンパニーは27春商戦に向けて、スクールスポーツ分野で前年よりもさらに新規獲得校数を伸ばしている。自社ブランドの「FEEL/D.」(フィール/ディー)とライセンスブランドの「MoveSport」(ムーブスポーツ)がけん引した。
フィール/ディーは、2023年に立ち上げた機能性を重視したブランドで、立体裁断で動きやすさを実現した設計を特徴とする。学校体育衣料が、体育の時間だけではなく登下校や校外活動でも着用されるようになったことを受けて、誰もが似合うシンプルなデザインに仕上げた。27春商戦の獲得校数は、約50校の見込みで、累計は150~200校になりそうだ。
ムーブスポーツは、学校体育衣料向けに26年に導入を発表したブランドで、1年間で既に150校の新規獲得を見込む。アスリート向けウエア開発で培った技術を学生向けに最適化した。高揚感を生むアクティブデザインに仕上げ、アスリート発想の動きやすさを学校向けに再設計した。学校向けに求められる耐久性とメンテナンス性も備える。
中新慎司営業企画本部営業二部長兼スポーツ営業課兼AC営業課長は、「2ブランドを二本の柱として市場へ浸透させたい」と意気込む。
「アスリッシュ」は、体育だけでなく部活動や校外学習、普段使いまで快適に着られるウエアブランド。登下校用のポロシャツやハーフパンツとして採用が広がった。
27春商戦に向けた生産状況は、素材を前倒しして手配することで準備を整え、順調に推移している。縫製仕様を集約するなどして生産性を高め、盤石な生産体制を整える。
〈通達貿易/「プーマ」体育着のシェア拡大へ/自社生産で安定供給〉
学校体操服等製造卸の通達貿易(大阪市中央区)は、「プーマ」ブランドの体育着事業の拡大を図る。2025年12月に学校体操服等製造卸のユニチカメイト(同浪速区)から同事業を譲受し、事業を熟知した人材が加わった。東京支店(東京都中央区)も新設して企画や営業に注力できる体制を整え、ブランド力を生かして市場開拓を加速させる。
プーマの体育衣料などの展開は14年、ユニチカメイトがプーマジャパンと契約を結んだことで始まり、現在の累計採用校は約240校に上る。中田鵬社長は「サッカー強豪校をはじめプーマの認知度が高い学校は多く、伸び代がある」と判断し、事業譲受を決めた。
通達貿易は中国・大連の自社縫製工場で体育着などを製造しており、これまで協力工場で生産していた同ブランドも、自社工場で直接生産できるようになり、供給力が向上した。
大連の工場は品質管理や労働環境など社会的責任に関わる基準を満たし、プーマの生産認定を取得している。同工場と国内の協力工場を活用し、安定供給や納期対応力を強みに採用拡大へつなげる。
4月の入学商戦は移管時期と重なり新規提案は限られたものの、引き継いだ在庫も活用しながら既存校への供給をおおむね維持し、自社生産品も一部納入した。
周辺アイテムにも注力する。体育館シューズを販売するほか、他のプーマライセンシーが手掛けるかばんなどとの連携も視野に入れ、学校向けのトータル提案に結び付ける。
10月14~16日には、ふくい南青山291(東京都港区)で同社初の展示会を開き、28年入学商戦向け提案を本格化させる。顧客との信頼関係を築きながら新規開拓を進め、30年入学商戦で累計採用500校への拡大を目指す。





