繊維ニュース

新内外綿 独自糸と別注で需要開拓

2026年08月25日 (火曜日)

 綿紡績の新内外綿(大阪市中央区)は、杢(もく)糸「モクティ」の見本帳刷新を進め、10月の完成を目指す。杢糸のラインアップを広げるほか、需要が多い生成り糸も初めて掲載する。11月に開催される「北陸ヤーンフェア2026」で見本帳を披露し、豊富な原料と生産設備を生かした別注対応と合わせて糸の提案力を高める。

 新見本帳には、新作を含む杢糸14種類と、シキボウの糸など生成り糸10種類を収録する。好調な落ちわた混の「モクティRECOT(リコット)」シリーズは、生成りの番手を12~40番単糸に広げ、杢糸の新色を加えた。昨年開発したキュプラ・綿混、反毛わた混、リサイクルカシミヤ混の各シリーズも展開を本格化する。

 見本帳に掲載する備蓄糸の販売に加え、別注も拡大している。生産子会社のナイガイテキスタイル(岐阜県海津市)は7~100番単糸まで生産でき、綿花のほか、カシミヤ、リヨセル、ナイロン、ポリエステル、染め綿など幅広い原料を備蓄する。20㌔からの試作にも応じ、今年導入したコンパクト精紡機も活用して対応できる糸種を広げている。

 タイの商事会社JPボスコとの連携による海外での小口生産にも対応し、幅広い別注需要を取り込む。

 認知向上に向けた発信も強める。営業担当者らが登場するインスタグラムの更新を続けるほか、7月末には初のメールマガジンの配信を始めた。原糸から製品までの情報を発信し、新たな顧客との接点を広げる。