ごえんぼう

2026年08月28日 (金曜日)

 厳しい残暑が続く。冷ややっこを楽しめる時期は、まだしばらく続きそうだ▼ミョウガ、青ジソ、ショウガ、削り節を盛れば、淡白な豆腐に香りの層が立ち上がる。ミョウガのほろ苦さ、青ジソの清涼感、ショウガの辛み、削り節のうま味。個人的には、豆腐は薬味を味わうための舞台くらいがちょうどいい。きりりと引き締まる▼ミョウガと青ジソは包丁で刻み、瓶入りの刻みショウガとパック入りの削り節を添える。子供の頃は、かつお節の塊を削り器で削っていた。その一手間が、今ではぜいたくに感じる▼ミョウガはショウガ科の植物で、古くは気分を冴えさせる薬味として扱われた。青ジソには抗酸化作用があり、ショウガは体を温めつつ、発汗を促し涼しさをもたらす。豆腐には更年期症状の緩和にもいいとされる大豆イソフラボンが含まれる。薬味をたっぷり添えた冷ややっこは、日々の疲れをいたわる一皿ともいえるだろう。