インテキ上海の日系出展者/独自加工に熱視線/スポーツ・アウトドアを開拓
2026年08月31日 (月曜日)
【上海支局】中国・上海で25~27日に開かれた「インターテキスタイル上海2026秋冬」では、「ジャパン・パビリオン」の出展者が、独自の加工技術や素材開発力を生かした高付加価値素材を打ち出した。スポーツ・アウトドア向け機能素材や日本製デニムなどに引き合いが集まった。
ニッケは「毎日を快適にする機能ウール」をテーマに、戦略パートナーシップを結ぶ紡谷科技(テキスタイル・バレー、江蘇省江陰市)と共同開発した家庭洗濯対応のウール素材を披露。防水・透湿・撥水(はっすい)性を備えたスポーツ・アウトドア向け素材やデニムライクのウール素材も訴求した。
山陽染工は、グループ企業の中国紡織と共同出展。デニムに抜染や顔料染めなどの二次加工を組み合わせた素材をそろえた。ヘビーオンスに見えながら軽量・ソフトなデニムや、柿渋染めのリネン・ウール混糸などで独自性を打ち出した。
豊島は、原料と整理加工技術にこだわった素材を披露。「尾州ARAI」は綿・ナイロン混紡を用い、天日乾燥のような柔らかさと繊細なシワ感を表現した。「特殊シワウール」では、強撚ウールと特殊セット加工で自然なシワを演出した。
コゼットは、スポーツ・アウトドア向け機能素材を重点的に紹介。持続冷感と一方向の吸水速乾性を併せ持つ編み地「iNDRY」(インドライ)や、秋冬スポーツの「汗冷え」対策素材「FluxTec」(フラックステック)を訴求した。
前多は、中国内販向けにスポーツ・アウトドア素材を強化。再生ナイロン100%のミニリップストップやタッサーなどをそろえ、薄くしなやかな風合いと耐久性をアピールした。内販では、地場大手アウトドアブランドとの取り組みも始まった。
モリリンは、関連会社の青島森銘寝装用品と共同出展。高消臭ナイロンや植物由来素材を重点的に訴求し、地場スポーツ・アウトドアブランドへの採用拡大を狙った。
クラボウは、独自加工を施したコットンツイルや、裁断くずを再利用するアップサイクルシステム「L∞PLUS」(ループラス)を紹介。ポリエステルやナイロンに綿のような柔らかな風合いを付与した織物もそろえ、独自加工技術をアピールした。





