繊維ニュース

伊藤忠ファッションシステム/欧州環境規制への対応で協調/業界横断的組織立ち上げ

2026年09月01日 (火曜日)

 伊藤忠ファッションシステム(ifs)は、日本の繊維・アパレルサプライチェーン全体で欧州連合(EU)環境規制への対応を推進する業界協調型の共同取り組み「欧州エコデザイン規制繊維委任法対応プロジェクト」(ESPR―T)を設立した。企業価値向上を支援するBooost(東京都品川区)と共同事務局を運営する。

 業界全体で情報・知見・データ活用の在り方を共有しながら、日本の繊維・アパレル産業の国際競争力の維持・向上を目指す。

 2024年にEUで「持続可能な製品のためのエコデザイン規制」(ESPR)が施行されたことを受け、企業単独では対応が困難な欧州当局への意見提出なども行う業界横断プラットフォームとしてESPR―Tを立ち上げた。

 活動としては、専門情報を企業間で共有するための勉強会を定期的に開く。国内の繊維・アパレル産業に適したデータ流通や業務プロセスの標準化も検討する。その上で、現存するサプライチェーンを対象にした実証を行い、デジタル製品パスポート(DPP)の運用や既存システムとの連携など、実務レベルでの導入支援につなげていく。

 サプライチェーンに関わる企業・団体に向け、同プロジェクトへの参加の募集を開始した。初期段階では参加費は無料とする。

 ifsの駒谷隆明社長は「日本の優れた〝モノ作り力〟を世界で発揮し続けるには、業界全体で手を取り合う協調が必要だ」と、参加を呼び掛ける。