インテキ上海26秋冬レビュー(前)
2026年09月04日 (金曜日)
盛況も価格・納期厳しく
世界最大級の服地・副資材見本市「インターテキスタイル上海2026秋冬」が8月25~27日、上海の国家会展センター〈上海〉で開催された。会場は終日にぎわい、日系企業では前年秋展並みの商談件数となったとの声が目立った。一方、中国アパレル市場では値下げ圧力やコスト上昇を背景に、ブランドの採算確保が難しくなっている。これを映し、商談でも価格と納期面の厳しさが目立った。
(上海支局)
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今回展の総展示面積は24万平方㍍、世界30カ国・地域から3500社超が出展した。「ジャパン・パビリオン」には初出展4社を含む38社が参加。初日から来場者が多く、商談も活発だった。
宇仁繊維では「春展に比べ、今回は同業者や縫製工場関係者より、ブランドの仕入れ担当者やデザイナーが多かった」。山陽染工も「今回は具体的なニーズを持ったバイヤーが多かった」と、手応えを示した。
サンウェルは商談の質を重視し、従来よりもブースを縮小して出展したが、「結果的にはちょうど良かった」とし、「来場者への対応もしやすく、商談後のフォローもしやすくなった」と手応えを示した。
商談が活発になる一方、市況の厳しさは続いている。電子商取引(EC)専業ブランド「MUNDANE」(マンデイン)は、以前は日系生地商社の生地を使用していたが、「価格が合わなくなったため、現在は品質を高めている中国メーカー・商社の生地を使っている」と説明。今回も「価格面で折り合わなかった」とした。
中国では市況の低迷とECの台頭を背景に、少量ずつ商品を投入する販売スタイルが定着。素材も必要な時に必要な量だけ調達する動きが広がっており、短納期へのニーズがますます高まっている。双日ファッションは多品番の現物在庫をそろえ、1反からの供給を提案。桑村繊維は日本在庫から最短1週間での納品をアピールし、同展に初出展した有延商店も日本の倉庫からの即納体制を提案した。
ECブランド「Whimin」(ウィミン)は「毎回、ジャパン・パビリオンで備蓄している生地商社を探している。新規出展者に期待している」と話した。
また、岡山産デニムを探しにジャパン・パビリオンを訪れる来場者が複数いた。中国でも日本製デニムの認知度が高まっていることがうかがえた。
今回展は、商談が盛り上がる一方、価格や短納期対応の有無による選別が一段と強まっていることを印象付けた。日系企業には品質と機能だけでなく、価格や供給力でも競争力が一段と問われている。





