チンテ・テクテキスタイル・チャイナ2026/高機能素材や最新技術集結/産業用繊維・不織布一堂に
2026年09月04日 (金曜日)
【上海支局】産業用繊維・不織布の国際見本市「チンテ・テクテキスタイル・チャイナ2026」が1~3日、上海新国際博覧センターで開かれた。15カ国・地域から300社超が出展。初日から来場者でにぎわい、輸送、医療・衛生、安全・防護など幅広い分野で、高機能素材や生産・検査技術を披露した。
会場では地場企業に加え、欧州企業も存在感を示した。ドイツの繊維機械用針メーカーのグローツ・ベッケルトや不織布製造設備のディーロ、イタリアの不織布加工設備メーカーのA.チェリ、ベルギーの織機メーカーのピカノールなどが出展した。
人工知能(AI)・デジタル技術を活用した生産・検査システムも目を引いた。米ウィントリス・エンジニアリングは、AIカメラと画像認識によるオンライン表面欠陥検査システム「ウェブ・レンジャー」を紹介。不織布などの高速生産ラインで欠陥をリアルタイムに検出し、自動排除につなげる。
自動車分野では、新エネ車市場の拡大を背景に、軽量化、遮音・遮熱、安全性、快適性に対応する素材・加工技術の出展が相次いだ。高強度と柔軟性を両立した素材や高機能網布などが並んだ。会期中に開かれたフォーラムでは、スマートコックピット(次世代車内操作環境)をテーマに、自動車メーカーや内装サプライヤー、不織布メーカーが議論した。
〈「十五五」で役割拡大〉
会場では、中国の「十五五」(第15次五カ年計画)で産業用繊維が担う役割を示すパネルも展示された。産業用繊維を単なる素材にとどめず、インフラから先端技術、医療、防災、環境まで幅広く支える基盤材料として位置付けている。
用途は「現代化インフラ」「重点分野の安全保障」「新質生産力」「民生・健康」「都市と農村の融合」「グリーン・低炭素転換」の6分野。鉄道・道路の補強材や風力発電向け炭素繊維、航空宇宙用の炭素繊維・アラミド、リチウム電池セパレーター、医療用素材などを紹介した。国家の大型プロジェクトから日常生活、環境保護まで、産業用繊維の用途拡大が進んでいることを示した。





