アパレル生産の支援企業/デジタルで変える衣料品生産/1点対応やAI試着も
2026年09月08日 (火曜日)
衣料品生産でも人工知能(AI)の活用が増えたものの、いまだデジタル化を進める速度にはばらつきが見られる。停滞感を打開しようと、デジタル活用を身近な領域まで広げる先端的な取り組みが生まれている。(強田裕史)
Walt Technology Japan(東京都渋谷区)は、米・ユタ州発の靴下・ニット製品メーカー、Walt Technology Groupの日本法人。靴下をはじめとする衣料品のオンデマンドプリントのサービスを、日本国内で広める方針を打ち出す。
同サービスは、1点からオリジナルデザインのプリントの注文を受け付ける。受注から生産まで一貫して手掛けるシステムを築き、ユーザーは遠隔地からでもタッチパネルなどで即時に注文できる。完全自動化・無人化の工場がプリント加工を担うため、生産コストの抑制にもつながる。
靴下以外にTシャツやスエットなども対応可能で、多様な用途に向けて提案する。既に海外では導入実績を重ねたシステムだが、今後は日本でも本格的な普及を目指す。
通販大手スクロールの子会社、スクロールインターナショナル(東京都品川区)は、アパレル製品の企画・開発に特化した生成AIシステム「ライトチェーン」の導入実績を伸ばしている。
2024年から提案を行い、現時点で導入企業は約280社に達した。ファッションアパレル以外にも用途開拓を進めており、重要なターゲットに位置付けるユニフォーム企業の採用実績は60社近くに上る。
ライトチェーンに続くサービスも打ち出す。AI試着サービス「ライブフィッティング」は、カメラで撮影している人物に画面上で即時に着せ替えをさせる。操作は簡単で、スマートフォンなどカメラ内蔵の端末であれば使用できる。10月までに発売を予定しており、展示会、商談会、イベントでの使用を提案する。
東レACS(同港区)は、アパレル業界に向け、CADシステム「クレアコンポⅡ」とデータ管理システム「サイフォーム」を軸にした各種デジタルツールを提供する。
同社は「情報は管理するだけにとどめず活用する」とデジタル化の方向性を示す。この方針に基づき、他社システムとの連携も積極的に提案する。
帳票入力ソフト「サイフォームマジック」と他社の生産管理システムを連携させることで、社内外の情報共有を促す。結果、連絡ミスなどで生じる無駄なコストが削減され、業務改革にもつながるとしている。





