グロッツ・ベッケルト/産業用繊維で成長狙う/ろ過材や車材などに照準

2026年09月08日 (火曜日)

 【上海支局】ドイツの繊維機械用針メーカー、グロッツ・ベッケルトは、1~3日に中国・上海で開かれた産業用繊維の国際見本市「チンテ・テクテキスタイル・チャイナ2026」に出展した。不織布をはじめとする産業用繊維を成長分野と捉え、用途に応じた提案を進めた。

 同社は編み機用針や不織布のニードルパンチ工程で使うフェルト針、カードなどを手掛ける。今回展では、高度なろ過材、自動車用不織布、ジオシンセティックス(土木工事などに使う合成資材)、再生繊維向け製品を重点分野として紹介した。

 中国市場では、自動化、生産効率、省エネ、品質向上への要求が強まっている。これに対応し、表面品質の向上と省エネを狙うフェルト針などを展開する。

 販売だけでなく、技術支援、試験、製品トライアル、工程改善を通じ、顧客の新素材や新たな生産方法の導入も後押し。原料選択からニードル技術、工程改善まで、製造工程を一貫して支援している。

〈中国法人の曲暁・不織布部シニアセールスマネジャーに聞く〉

  ――中国市場の変化と対応は。

 中国では、不織布をはじめとする産業用繊維の成長余地が大きく、自動化、生産効率、持続可能性、品質向上への要求が高まっている。特にろ過材、ジオシンセティックス、自動車用不織布では、工程安定性や表面品質、部品寿命への要求が強い。製品販売に加え、技術・工程面での支援を広げている。

  ――どんな支援を。

 試験、製品トライアル、工程改善などを通じ、新素材や新たな生産方法の導入を後押ししている。原料選択からニードル技術、工程改善、デジタルによる工程支援まで、製造プロセス全体をカバーする。

  ――地場メーカーの技術・品質向上には。

 機械、繊維、工程、製品の知識を組み合わせ、用途に応じた提案を行う。フェルト針「EcoStar」(エコスター)は表面品質の向上とエネルギー消費の低減、「CB―Barb」(シービーバーブ)は針の長寿命化と表面品質の両立を狙った製品だ。現地のアプリケーションエンジニアリングやデジタル技術も活用する。

  ――今後3~5年の重点分野は。

 自動車材料、ろ過材、電池関連、ジオシンセティックス、環境配慮型建築材料、再生繊維を活用した技術製品など。中でも、ろ過材と自動車用途の成長余地が大きい。

 今後は製造工程全体をつなぐエコシステムが重要になる。当社も部品サプライヤーから技術・工程パートナーへと役割を広げ、生産性の向上、廃棄物の削減、資源の最適化、持続可能な生産体制の構築を支援していく。